老朽化した空き家の解体費用は、一般的な木造住宅でも100万〜200万円、立地や廃材の量によってはそれ以上かかることも珍しくありません。しかし、手元に現金がないからといって放置すれば、倒壊の危険や「特定空き家」に指定されて固定資産税が最大6倍になるリスクが潜んでいます。
目次
解体費用を乗り越える3つの現実的なアプローチ
手元にまとまった資金がなくても、諦める必要はありません。状況に合わせて以下の制度や方法を検討しましょう。
1. 自治体の「補助金・助成金」を活用する
最も優先して調べるべきは、物件がある自治体の補助金制度です。
倒壊の恐れがある「老朽危険家屋」などの解体に対し、費用の1/3〜1/2(上限50万〜100万円程度)を補助してくれる自治体が数多く存在します。
ただし、「解体工事の契約前(着工前)」に申請することが絶対条件です。まずは役所の窓口やホームページで制度の有無と要件を必ず確認してください。
2. 金融機関の「空き家解体ローン」を利用する
補助金を使っても足りない場合や、対象外だった場合は、地方銀行や信用金庫が提供している「空き家解体ローン」の利用を検討しましょう。
これは無担保で借りることができ、一般的なフリーローンやカードローンよりも金利が低く設定されているのが特徴です。土地を売却する予定があるなら、一時的にローンを組み、売却益で一括返済するという手順も可能です。
3. 解体せずに「古家付き土地」として売却・現金化する
「ローンを組むのも嫌だ」「とにかく1円も払いたくない」という場合の最終手段が、建物を解体せずに「古家付き土地」として売却する方法です。
近年はDIYやリノベーションを好む層や、築古物件を探している投資家が増えているため、ボロボロの家でもそのままの状態で買い手がつくケースが多々あります。
また、不動産会社の「業者買取」を利用すれば、解体費用を業者が負担する(売却査定価格から差し引く)形で、あなたは一切の手出し費用をかけずに、即座に現金化することが可能です。
まとめ
解体費用が払えない場合の解決策は以下の3つです。
自治体の補助金を使って手出しの金額を減らす。
専用ローンで分割払いにして負担を分散させる。
解体せずに「古家付き」で売却(または買取)し、手出しゼロで現金化する。
お金がないからと放置するのが一番の悪手です。まずは解体業者だけでなく、空き家問題に強い不動産会社にも相談し、「そもそも解体すべきか、そのまま売るべきか」を含めて最適な解決策を見つけましょう。
