どうしても処分できなかった空き家の行方や結末とは

2025.4.24

「実家が空き家になったけど、どうすればいいかわからない…」
もしあなたがそう悩んでいるなら、決して一人ではありません。日本各地で増え続ける空き家は、所有者にとって頭痛の種。でも、見て見ぬふりをしていると、想像もしないような結末を迎えてしまう可能性があるんです。

なぜ?処分できない空き家、その裏側にある理由

空き家を処分したくても、様々な理由でなかなか手放せないケースがあります。あなたにとって、当てはまるものがあるかもしれません。

・思い出が詰まっている:長年住んでいた実家には、家族との大切な思い出がたくさん詰まっている。感情的に手放せない、という気持ちはよくわかります。

・相続の手続きが複雑:相続人が複数いたり、遺産分割協議がまとまらなかったりして、名義変更すらままならない。

・維持費がかかる:固定資産税、管理費、修繕費など、住んでいなくてもお金がかかる。でも、売却や活用するにも費用がかかるため、身動きが取れない。

・買い手が見つからない:立地が悪かったり、建物が老朽化していたりして、なかなか買い手や借り手が見つからない。

・解体費用が高い:古い建物の解体には、それなりの費用がかかる。その費用を捻出できない。

・将来への期待:「いつか使うかもしれない」「更地にして駐車場にしようか」など、漠然とした将来への期待があり、今すぐ処分するのはもったいないと感じている。

・心理的な抵抗感:手放すことに罪悪感を感じたり、手続きが面倒だと感じたりして、先延ばしにしてしまう。

放置された空き家がたどる、悲しい結末の数々

しかし、これらの理由で空き家を放置し続けると、様々な問題が発生し、最終的には所有者にとって後悔の残る結末を迎えることも少なくありません。

1.【建物の老朽化が進行】価値がどんどん下がる一方…

風雨にさらされ、手入れもされない空き家は、急速に老朽化が進みます。屋根や外壁が傷み、雨漏りが発生したり、シロアリ被害に遭ったり…。こうなると、修繕費用はさらに高額になり、売却も困難になります。まるで、価値がどんどん目減りしていく負の遺産のようです。

2.【特定空き家に指定】行政からの指導や強制執行も…

放置された空き家が、景観を損ねたり、防災・防犯上の問題があると判断されると、行政から「特定空き家」に指定されることがあります。こうなると、固定資産税の優遇措置が解除され、税金が大幅にアップすることも。最悪の場合、行政による強制的な解体が行われ、その費用を所有者が負担することになります。

3.【近隣住民への迷惑】苦情や訴訟トラブルに発展する可能性も

老朽化した空き家は、倒壊の危険性だけでなく、害虫や悪臭の発生源となることも。近隣住民からの苦情が絶えず、最悪の場合は損害賠償請求などの訴訟トラブルに発展する可能性も否定できません。大切な隣人との関係が悪化してしまうのは、とても悲しいことです。

4.【犯罪の温床に】不法侵入や放火のリスクも高まる

管理が行き届いていない空き家は、不審者の侵入を容易にし、犯罪の温床となる可能性があります。放火のリスクも高まり、周辺住民の安全を脅かすことにも繋がりかねません。

5.【相続放棄という選択】最終手段は、負の遺産を次世代に引き継ぐこと

あまりにも状態が悪く、処分費用も捻出できない場合、最終的な手段として相続放棄を検討せざるを得ないケースも。しかし、これは先祖代々の土地や建物を手放すという、非常に重い決断です。

今、私たちにできること

放置された空き家がたどる末路は、決して他人事ではありません。もしあなたが空き家を所有しているのであれば、まずは現状をしっかりと把握し、早めの対策を講じることが大切です。

・専門家への相談:不動産業者、解体業者、税理士、司法書士など、それぞれの専門家に相談し、最適な解決策を見つけましょう。

・情報収集:空き家に関する国の制度や自治体の支援策などを積極的に調べてみましょう。

・家族との話し合い:相続が発生している場合は、家族全員で話し合い、今後の方向性を決めることが重要です。

まとめ:後悔しないために、空き家問題に真剣に向き合おう

「いつか何とかなるだろう」と放置してしまうことが、最も危険な道です。大切な思い出が詰まった家が朽ちていくのは、誰にとっても辛いこと。そして、放置された空き家は、あなただけでなく、地域社会にも負の影響を与えてしまいます。

今回の空き家 放置問題を通して、空き家問題の深刻さを少しでも理解していただけたら幸いです。後悔しないために、今こそ真剣に空き家の行方について考え、行動に移しましょう。あなたの勇気ある一歩が、未来を変えるかもしれません。

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