
相続・放置を乗り越えた空き家解決のN氏のリアル解決事例
N氏 50代会社員
2025.12.13
トラブルの概要
相続した実家が「空き家」となり、どうすべきか分からずに放置してしまうケースは後を絶ちません。しかし、放置期間が長くなればなるほど、解決のハードルは上がってしまいます。
今回は、都内在住のN氏(50代・会社員)が、3年間放置してしまった地方の実家問題をどのように乗り越え、無事に売却・解決に至ったのか。そのリアルな体験談をご紹介します。
同じような境遇にある方にとって、N氏の決断と行動は大きなヒントになるはずです。
N氏は3年前、父親が亡くなったことで、車で片道2時間かかる実家(築45年)を相続しました。兄弟はおらず、相続人はN氏一人。自身は都内にマンションを購入済みで、実家に戻る予定はありませんでした。
「忙しいし、週末に通うのも大変だ。まだ荷物もあるし、とりあえずそのままでいいか」
当初はそう考えていたN氏ですが、その「とりあえず」が、精神的にも金銭的にもN氏を追い詰めることになります。人が住まなくなった家は驚くほどの速さで傷み始め、わずか1年後には深刻な問題が表面化し始めました。
今回は、都内在住のN氏(50代・会社員)が、3年間放置してしまった地方の実家問題をどのように乗り越え、無事に売却・解決に至ったのか。そのリアルな体験談をご紹介します。
同じような境遇にある方にとって、N氏の決断と行動は大きなヒントになるはずです。
遠方の実家を相続…「とりあえず放置」が招いたN氏の苦悩
N氏は3年前、父親が亡くなったことで、車で片道2時間かかる実家(築45年)を相続しました。兄弟はおらず、相続人はN氏一人。自身は都内にマンションを購入済みで、実家に戻る予定はありませんでした。
「忙しいし、週末に通うのも大変だ。まだ荷物もあるし、とりあえずそのままでいいか」
当初はそう考えていたN氏ですが、その「とりあえず」が、精神的にも金銭的にもN氏を追い詰めることになります。人が住まなくなった家は驚くほどの速さで傷み始め、わずか1年後には深刻な問題が表面化し始めました。
トラブル解決に向けてのポイント
【きっかけ】近隣からのクレームと固定資産税の通知
N氏が重い腰を上げるきっかけとなったのは、実家の近隣住民からの1本の電話でした。
「庭の木の枝が伸びて、うちの敷地に入ってきている。蜂の巣もあって危ないから、なんとかしてほしい」
慌てて現地に向かうと、庭は雑草で埋め尽くされ、かつての綺麗な実家の面影はありませんでした。さらに追い打ちをかけるように、毎年届く「固定資産税」の通知書。誰も住んでいない、資産価値も下がっている家に、毎年十数万円を払い続ける虚無感。
「このままでは、実家が『お荷物』になってしまう」。N氏は初めて事態の深刻さに気づきました。
【壁】遺品整理の途方もなさと、誰に頼むべきか分からない不安
「売るにしても貸すにしても、まずは片付けなければ」
そう決意したN氏でしたが、次にぶつかった壁は「遺品整理」でした。45年分の両親の荷物は膨大で、週末に通って少しずつ片付けようとしましたが、半年経っても一向に終わりません。思い出の品を見るたびに手が止まり、精神的にも疲弊してしまいました。
また、売却を検討しようにも、地元の不動産屋に頼むべきか、大手の仲介業者か、あるいは解体してから土地として売るべきか、知識がないため判断がつきません。
「誰に相談すれば、片付けから売却までスムーズにいくのだろう…」 N氏は出口の見えない迷路に迷い込んでしまいました。
【解決】解決不動産との出会いで「売却」へ舵を切るまで
事態が好転したのは、空き家問題に特化した不動産のプロに相談してからでした。
弊社、解決不動産はN氏の話を聞き、現地の調査を行った上で、以下のような提案をしました。 「建物の状態は古いが、躯体はしっかりしている。解体費用をNさんが負担して更地にするよりも、DIYを好む層に向けて『古家付き土地』として、現状有姿(そのままの状態)で売り出しましょう」
さらに、ネックだった遺品整理についても、提携している専門業者を紹介してもらい、スピーディーに撤去が完了。 結果として、N氏の実家は「田舎暮らしでリノベーションを楽しみたい」という30代の夫婦に買い取られることになりました。
解体費用をかけることなく、さらに納得のいく価格で売却できたことで、N氏は3年間の肩の荷を一気に下ろすことができたのです。
トラブル解決の対応と結果
放置空き家は「早めの相談」が解決への最短ルート
N氏の事例から分かることは、一人で抱え込まず、プロの判断を仰ぐことの重要性です。
もしN氏があのまま放置を続けていたらどうなっていたでしょうか。 建物はさらに老朽化し、屋根が落ちたり壁が崩れたりすれば、最終的に数百万円の解体費用がかかっていたかもしれません。また、自治体から「特定空き家」に指定され、固定資産税が最大6倍に跳ね上がるリスクもありました。
「空き家」は時間が経つほどリスクが増え、選択肢が減っていきます。逆に言えば、少しでも早く動くことで、N氏のように「資産」として手放せる可能性が高まるのです。
まとめ
実家の相続問題は、誰にでも起こりうることですが、感情的な整理も必要なため、どうしても後回しにされがちです。
今回のN氏の事例のように、以下の3つのステップを踏むことが解決への近道です。
・放置のリスク(維持費・クレーム)を認識する
・自分だけで片付けようとせず、外部の力を借りる
・「解体」か「現状売り」か、プロの視点で判断してもらう
「いつか何とかしよう」と思っている空き家があるなら、まずは査定や相談だけでも始めてみませんか?それが、あなたとご家族の未来を明るくする第一歩になります。