
30代 E様
2025.8.29
トラブルの概要
3年前の私は、まさに絶望の淵に立っていました。IT企業でのリストラ、妻の病気による医療費、そして3,500万円の住宅ローン。月々12万円の支払いが重くのしかかり、貯金は底をついていました。
当時購入した新築マンション(4LDK・埼玉県さいたま市)は、購入から5年で周辺相場が下落し、ローン残債3,200万円に対して査定額は2,800万円。完全にオーバーローン状態でした。
当時購入した新築マンション(4LDK・埼玉県さいたま市)は、購入から5年で周辺相場が下落し、ローン残債3,200万円に対して査定額は2,800万円。完全にオーバーローン状態でした。
トラブル解決に向けてのポイント
競売通知が届いた時の絶望
ついに銀行から「期限の利益の喪失」の通知が届き、競売開始決定通知書が送られてきました。その時の絶望感は、今でも忘れることができません。妻は「私のせいで」と泣き続け、子供たちには何も言えずにいました。
ネットで調べると「競売になると相場の6~7割でしか売れない」「残債が大きく残る」「引っ越し費用も出ない」という情報ばかり。もう人生終わりだと思いました。
任意売却という希望の光
そんな時、知人から「任意売却」という方法があることを教えてもらいました。半信半疑でしたが、解決不動産での知花さんに相談することにしました。
知花さんは「まだ十分間に合います。競売より有利な条件で解決できますよ」と親身になって話を聞いてくれました。
任意売却の具体的な流れ
ステップ1:債権者との交渉(期間:2ヶ月)
知花さんが銀行との窓口になり、任意売却の承諾を取り付けてくれました。「プロが交渉するだけでこんなにスムーズに進むんだ」と驚きました。
ステップ2:適正価格での市場投入(期間:3ヶ月)
競売予想価格1,900万円に対し、任意売却では2,650万円で売り出し。内覧希望者も複数現れ、結果的に2,580万円で売却成立しました。
ステップ3:残債務の整理
売却価格:2,580万円
ローン残債:3,200万円
残債務:620万円
この620万円について、銀行と交渉の結果、月々2万円の分割払いで合意。「これなら無理なく払える」と心から安堵しました。
トラブル解決の対応と結果
驚きのメリット
経済的メリット
引っ越し費用:売却代金から30万円を確保
当面の生活費:50万円を手元に残すことができた
月々の負担軽減:12万円→2万円(10万円の軽減)
精神的メリット
任意売却により、近所に知られることなく引っ越しできました。競売のような強制的な立ち退きではなく、自分の意思で新しいスタートを切ることができたのです。
現在の生活と将来への希望
現在は賃貸アパート(家賃7万円)で家族4人、質素ながらも安定した生活を送っています。転職活動も実り、年収は以前の8割程度まで回復しました。
現在の家計状況:
世帯収入:月28万円
家賃:7万円
残債務返済:2万円
生活費:15万円
貯金:4万円(毎月)
妻の病気も寛解し、子供たちも新しい環境に慣れて元気に学校に通っています。
同じ悩みを持つ方へのアドバイス
1. 早めの相談が重要
「まだ大丈夫」と思っているうちに専門家に相談することをお勧めします。選択肢が多いほど、より良い解決策が見つかります。
2. 一人で抱え込まない
家族にも正直に話し、任意売却の専門家の力を借りることで、必ず道は開けます。
3. 任意売却は恥ずかしいことではない
人生にはいろいろなことが起こります。大切なのは、そこからどう立ち直るかです。
まとめ
任意売却は確かに住宅を手放すことになりますが、人生を終わらせる選択ではありません。むしろ、新しい人生の始まりだったと今では思えます。
あの時勇気を出して専門家に相談していなければ、今の穏やかな生活はなかったでしょう。同じような状況で悩んでいる方がいれば、一歩踏み出す勇気を持ってほしいと願っています。